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友達の妻は亡き姉と酷似していた。

先日、出会ってから25年くらいの親しい友人と飲んだ。

 

実は彼から、彼の奥さんの話しはたびたびきいていて、ぼくの姉と酷似しているとは思っていたが、昨日改めて話しをきいて、その凄まじさにたじろぎつつも、彼に親愛と敬愛の念を改めて抱いたのである。

 

彼は、決して頭脳明晰なタイプではないけれど、気の良いコミュニケーターで笑顔が優しく親しみがもて、イイカンジの人達とつながれる暖かいハートをもっていて、良き仲間に恵まれ、過去の失敗から学び、むしろ失敗から学んだ経験を糧にして、自分で考え、自分で判断し、自分だけではどうにもならないことは、人に相談し、なにより、人を信じられる力をもっている。

 

 

 

彼は現在まだ幼い二児の子どもの父親である。

 

彼の話によると、彼の奥さんは、恐らく愛着障害であろうと思われる。

 

奥さんは、彼女の頭の中に描いた理想の家庭と理想の自分を追い求め、その理想どおりでなければ幸せにはなれないという「ベキ、ネバナラナイ」というトラワレに捕らわれて生きているいう。

 

彼女は、幼い頃から、自分は良い子にして、勉強が良く出来て、ピアノも上手でなければならない(愛してもらえない)と思い込んでしまっていたようだ。

 

彼女には妹がいる。

 

恐らく彼女の母親は悪気なく、彼女がそう思ってしまうような育児をしてしまっていたのだろう。

 

彼女は人を信用できない。

 

常に疑いの眼差しで人をみている。

 

だから人からも信用されにくい。

 

心を許せ、開ける友達もいないという。

 

彼女の母とは常に一触即発の関係にあるらしく、

 

空気の読めないという母親は、地雷原をたくさん埋め込んでいる娘の地雷をすぐに踏んでしまい、

 

それで大噴火が起こり、さらにその噴火は沸々と長引き、場の雰囲気は台無しになってしまうことがよくあるという。

 

それを延々と繰り返しているのだという。

 

まるで我が母と在りし日の姉の関係をかいま見るようだと思う。

 

 

 

また彼女の父親は大手企業に勤めていたのだが、仕事が嫌いだったらしく、家族に対して、恩着せがましく、

 

『オレはおまえ達のためにやりたくもない仕事をこんなに苦労してやってやっているんだ!』

 

と話していたという。

 

 

 

彼は朝5時に起きて家族全員分の朝昼晩の食事を作り、子どもを保育園に送ってから出社する。

 

小さいながらもイイカンジの会社の社長である。

 

めまぐるしく気分が変わる奥さんの行動変化を可能な限り受け入れ、理不尽とも思える奥さんからのバッシングも受け入れているという。

 

 

 

あまりのバッシングを見かねて上の子が、彼の姿が見えないときに、

 

『ママー、パパはいつもママやあたし達のことを一所懸命に考えて精一杯やってくれているんだから、もっと優しくしてあげようよ!』

 

と言っているのをきいてしまったことがあるという。

 

彼の奥さんは優しい口調ではあるけれど、

 

『そうじゃないのよ、・・・・・・』と持論を展開し、娘を諭し、説き伏せようとしていたという。

 

 

 

彼の奥さんは月に一度カウンセリングを受けているという。

 

彼は、元々忍耐力があるタイプだったと思うが、おかげでものすごく胆力がつき、人間的な深みも出てきていると思う。

 

もはや安全基地としてある程度機能している彼だが、すでに奥さんとのスキンシップはほとんどないということだったので、ぼくからできるささやかなアドバイスとしては、タッチやスキンシップくらいだと思った。

 

ドアを開けるときに手を差し伸べたり、お互いに気分の良いときに手をつないでみたり、ささやかなところからスキンシップを取り戻してみることを勧めてみた。

 

また彼には昨日のブログを読んでみて欲しいと思っている。

 

 

 

今日もここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

 

ぼくたち生きとし生けるものにとって、今日も愛に包まれた日々でありますように(*゚▽゚*)