
『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。 』が先日「ほぼ日」から届きました。
ぼくは幸運にも岩田聡さんと10年間くらいお仕事をさせていただき、その内5年間くらいみっちりとさせていただいたことがあります。
糸井重里さんとも、岩田さんの紹介で知り合い5年間ほど一緒にゲームをつくらせていただきました!
なので、この本はどこを読んでもグッときてしまいます。
とくに、感慨深いのは岩田さんが任天堂の社長になる前にいたハル研究所というゲーム会社がツブれそうになったときの話しです。
そのとき岩田さんは取締役開発部長でした。
“経営が難しくなって十何億という負債を抱えたとき、「逃げる」という選択肢は一番最初にありました。だけど、まずはそれを捨てたんです。
「もし逃げたら自分は一生後悔する」
最終的に決断した理由はそれしかないと思います。
のちに自分の会社が同じようにツブれそうになったときに、なぜか同じように、
「とにかく逃げない!逃げたら一生後悔する!」
と思ったことをいまでも覚えています。
岩田さんみたいな天才プログラマーでもないし、極めて誠実で誠意のある経営者でもないのにです。
そういうときって、映画や小説などに登場するような「悪魔のささやき」的なことを言ってくる人が本当に何人も出てくるんです。
金払え、金返せコールが鳴り響く中で、
『社長、持ち株を全部二束三文で売って逃げちゃった方が賢明ですよ!』
みたいなことを言って来る人が何人もいました。
だから、たぶん、単にあまのじゃくな性格だから逃げなかっただけかもしれません。
とはいえ、逃げないで良かった!逃げなかったから今の自分があるとは思えますが、
それは「逃げない!」と決めた自分と一緒に頑張ってくれたり、協力してくれたり、応援してくれたりした人達や会社のおかげなんですよね!
この「逃げない!」ことはぼくの個人的な体験もあってとくに響いたのですが、
この本は本当にアンダーラインとか付箋とかページを折ったりしにくい本なんですよね!
なぜならば、どこのページを開いても、
「うーん!これは勉強になるなぁ」ということだらけだからなんです。
“自分が苦労だと思わずに続けられることで、
価値があることを見つけることができた人は、
それだけでとてもしあわせだと思います。
まさに、糸井さんのゲームマザーシリーズのキャッチコピーと同じで、
“おとなもこどもも、おねーさんも
誰が読んでも、とってもオモシロくてタメになる本だと思います。
今日もここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
ぼくたち生きとし生けるものにとって、今日も岩田さんのように明るく誠実でありたいと思います。
P.S.
先日、二児の母でもある友達から、任天堂じゃあいまどきのお母さんには伝わりにくいから、ニンテンドーかNintendoという表記にした方が良いと思うという話しをきいて、おおお!そうなんだ(゚∀゚*)ノ もう漢字じゃ伝わらないんだなと思ってしまいました。