タイガースファンはすごい!

きのう、阪神の最下位が確定!というスポーツニュースを妻のひだまりが見ていて『お父さんが生きていたら怒っていたでしょうねぇ』、「そうだな、怒り狂っていたな!」という会話の流れで、阪神ファンでいるだけで精神と体調に悪影響を及ぼすと、妻のひだまりが10年くらい通っている阪神ファンの整体の先生が言っていたという話しをききました。

 

父が亡くなる原因になった脳出血もひだまりの緑内障も阪神ファンだからなってしまうのだ!ということらしく、先生自身も阪神ファンなので、整体の先生なのにアチコチ具合が悪いそうです。

 

亡き父は熱烈で圧倒的な阪神ファンでした!

 

父は、阪神の試合をTV観戦中に、阪神選手の失態に怒り心頭に達して脳出血で倒れ、救急車で運ばれ集中治療室で一命ととりとめたものの、翌朝意識がもどったときの看護師さんへの第一声が『昨日の阪神はどうだった!?』ということで、いまだにわが家の語り草になっています。

 

子どもの頃、阪神が負けると父の機嫌が猛烈に悪くなり、家中がこれ以上はないくらいにどーんよりと暗~く、重苦~しく、最悪な雰囲気になっていたことをよく覚えています。

 

 

 

ぼくは子どもの頃から跳んだり跳ねたり走ったり、屋根や木に登ったりするような忍者的なこと!?、もしくはサスケ風のというか、フィールドアスレチック的な運動はかなり得意だったのですが、球技が不得手で、野球もサッカーもテニスも全然ダメでした。

 

ということで、球技である野球にはあまり興味を持てず、

 

熱烈阪神ファンの父の反面教師もあって、阪神が勝った方が家庭に平和が訪れるので、それなりのライトな阪神ファンくらいだったと思います。

 

 

 

ところが、美大の大学院の頃になぜだか猛烈な阪神ファンの仲間入りをしてしまい、

 

阪神が負けると、負けそうになると、猛烈にイライラして創作活動も手が付かず、平常心を保てなくなる自分になっていることに気がつきました。

 

絵を描くというか、クリエイティブな活動に真剣に向き合っていると、自分が表現したい理想的なイメージに自分自身の才能や努力がついていけていないことに、毎日のように打ちのめされ、ほとほと自分の才能のなさに嫌気がさし、自己嫌悪におちいる毎日だったことをよく覚えています。

 

にもかかわらず、オレは人とは違って圧倒的な才能のポテンシャルがあるんだ!

 

才能がないからしかたなく労働をするために就職をしたヤツらとは違うんだ!

 

…と若気の至りと自分を正当化するために思い込んでいたのだと思います。

 

 

 

阪神ファンであることは自分の人生とはまったく関係ないことなのに、あぁなんで毎日こんなに圧倒的にイライラするんだ!?イライラしてムカついているこの貴重な時間がもったいないという気持ちが勝り、ある日パッタリと阪神ファンであることをやめました。

 

おかげでのちに阪神が久々に優勝して父親が狂喜乱舞して喜ぶのをうらやましく思ったこともありましたが、それはファンであることをやめた人間ですからしかたないと思いました。

 

 

いずれにしても阪神ファンのみなさまの忍耐力と持続力には本当に頭が下がります。すごいと思います!

 

 

 

今日もここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

 

ぼくたち人間にとって今日も自由な意思で選択できることに感謝です(^∧^)